ファンシーカラーダイヤモンド

ファンシーカラーダイヤモンドの概要

ファンシーカラーダイヤモンドは、通常の無色透明なダイヤモンドとは異なり、自然界で生成された色付きのダイヤモンドを指します。
これらのダイヤモンドは非常に希少であり、特に高価です。
色の原因となる成分や産出国、そして有名なファンシーカラーダイヤモンドについて詳しく説明します。

ファンシーカラーダイヤモンドの成分と色

ファンシーカラーダイヤモンドの色は、生成過程での微量元素の存在や結晶構造の歪みによって引き起こされます。
以下に主なカラーとその成分を示します

1.イエロー・オレンジ

成分:窒素(N)
色の原因:窒素原子が結晶構造に入り込むことで黄色やオレンジ色を呈します。
産出国:南アフリカ、オーストラリア

2.ブルー

成分:ホウ素(B)
色の原因:ホウ素が含まれることで青色を呈します。ホウ素が少量でも強い青色を発します。
産出国:南アフリカ、インド

3.グリーン

成分:天然放射線
色の原因:ダイヤモンドが地中で放射線を浴びることで緑色を帯びます。
産出国:南アフリカ、ブラジル

4.ピンク・レッド

成分:結晶構造の歪み
色の原因:特定の結晶構造の歪みや不完全さがピンクや赤色を生じさせます。
産出国:オーストラリア、ロシア

5.パープル

成分:結晶構造の歪み
色の原因:結晶の歪みが紫色を生みます。
非常に稀です。
産出国:カナダ、オーストラリア

6.ブラック

成分:多量の内包物(グラファイト、ヘマタイト)
色の原因:内部に含まれる微細な鉱物が黒色を呈します。
産出国:ブラジル、中央アフリカ共和国

ファンシーカラーダイヤモンドの主な産出国

ファンシーカラーダイヤモンドは特定の地域で特に多く産出されます。

オーストラリア:アーガイル鉱山はピンクダイヤモンドの主要産出地として知られています。
南アフリカ:様々な色のダイヤモンドが産出されます。
ブラジル:グリーンやブラックダイヤモンドが見つかります。
ロシア:高品質のピンクダイヤモンドが産出されます。
カナダ:特に黄色や紫のダイヤモンドが産出されることがあります。

有名なファンシーカラーダイヤモンド

ホープダイヤモンド(ブルー)

概要:ホープダイヤモンドは45.52カラットの濃い青色のダイヤモンドで、世界で最も有名なダイヤモンドの一つです。
価格:推定価格は2億5千万ドル以上。
所有者:スミソニアン博物館
歴史:17世紀にインドで発見され、フランスのルイ14世が所有。その後、ホープ家が所有し、その名がつけられました。
現在はスミソニアン博物館で展示されています。

ピンクスター(ピンク)

概要:ピンクスターは59.60カラットの鮮やかなピンク色のダイヤモンドです。
価格:2017年に香港のオークションで7,120万ドルで落札され、史上最高額で取引されたダイヤモンドです。
所有者:匿名の買い手
歴史:1999年にデビアス社が南アフリカで原石を発見し、数年間かけてカットと研磨が行われました。

ドレスデン・グリーン(グリーン)

概要:ドレスデン・グリーンは41カラットの鮮やかな緑色のダイヤモンドです。
価格:推定価格は数千万ドル。
所有者:ドレスデン王宮(ドイツ)
歴史:1722年にインドで発見され、ドレスデンの選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世によって購入されました。
現在はドイツのドレスデン王宮で展示されています。

ウィットルズバッハ・グラフダイヤモンド(ブルー)

概要:31.06カラットの青色ダイヤモンドで、クラリティとカラーの両方で最高級に分類されます。
価格:2011年に8000万ドルで売却。
所有者:ローレンス・グラフ
歴史:17世紀にインドで発見され、バイエルン王国の宝物として長らく保存されていました。
2008年にロンドンのオークションでローレンス・グラフが購入し、再カットされました。

オレンジ・ダイヤモンド(オレンジ)

概要:14.82カラットの鮮やかなオレンジ色のダイヤモンドです。
価格:2013年にスイスのオークションで3,600万ドルで落札されました。
所有者:匿名の買い手
歴史:このダイヤモンドの産出地や発見時期は不明ですが、オークションでの取引により一躍有名になりました。

まとめ

ファンシーカラーダイヤモンドはその希少性と美しさから、高い価値を持ちます。
成分や産出国ごとに異なる色が生まれ、その中でも特に有名なダイヤモンドは歴史的な価値と高額な取引価格で知られています。
ホープダイヤモンド、ピンクスター、ドレスデン・グリーン、ウィットルズバッハ・グラフダイヤモンド、オレンジ・ダイヤモンドなどの例は、ファンシーカラーダイヤモンドの魅力と価値を象徴しています。
これらのダイヤモンドは、ジュエリー市場においても特別な存在であり、多くの人々の憧れの対象となっています。

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